2007 DR650オーナーズ・クラブの林道オフ会
黒河内林道入口の河原にて
DR650オーナーズ・クラブの林道オフ会が開かれたので参加した。舞台となったのは昨年と同じ、長野県の茅野や高遠、伊那や駒ヶ根地区で、宿泊は蓼科のペンション・スノーベルである。
土曜日の朝10時に茅野市で集合とのことで、国道20号線、甲州街道を走っていった。このルートはゴールデン・ウィークに奥飛騨ツーリングに向かったのとおなじ道だ。あの時は八王子の手前から相模湖IC入口まで激しい渋滞だったが、今回はスムーズに八王子、高尾、大垂水峠と通過できた。しかし峠をおりていくと混雑がはじまり、相模湖ICまで渋滞ですりぬけとなったが、この間は中央道も混雑していたようだ。
気持ちよくながれだした甲州街道を大月、笹子といっしょに走るのはSR500である。コンパクトな車体とシンプルな作りが好みのモデルだ。2台で併走したり、前後したりして、ビッグシングルの排気音を共鳴させていく。気温は11℃から9℃へと、標高をあげていくにつれて下がっていき、肌寒くなってくる。笹子トンネル出口の道の駅にはいると、SRの彼もつづいてきた。
バイクをとめた彼は私と同年くらいの方で自然と会話がはじまった。彼は私のDRのマフラーがノーマルとは思えなかったようだ。たしかにアクセルをあけると音質が変化するのだが、古くなってぬけてもいるのだろう。SRのカスタマイズされたブレンボの前後ブレーキやバフがけしたクランク・ケース、マフラーなどを話題にし、ノーマルの雰囲気を残しつつカスタムするのが趣味がいいと言うと、彼は我が意を得たりとうなずいていた。
渋いカスタムのSRと 人物は関係なし
SR氏よりも先に出発する。甲府に下っていくと季節感がはっきりとしてくる。都内はまだ秋の色がはじまっていないのだが、山梨は紅葉がふかく、柿が秋色に哀愁をおびて熟している。山も空も木も土も、秋の色彩である。気温も低くなり、山が近い。混雑している甲府をぬけていくが、集合時間に遅れないように飛ばしていく。いざとなれば高速を使用すれば時間短縮できるが、なるべく有料道路を使いたくないのはいつものことだ。
集合場所にて
9時45分に集合場所に到着すると、タンネチキリさんとDRーBANGKOKさんが先着されていた。すぐにみんみんさん、そしてしんさん、さんごうさん、林道案内をしてくださるスノーベルのオーナーのアンドゥーさんが到着された。そして会長のカモちんさんは直前の事故の怪我のために欠席とのこと。奥様のチクンさんも同様でガッカリしてしまった。
ところでKDX125で参加のさんごうさんは、今年と去年の2年連続で私と北海道ですれちがっているとのこと。私は気づかなかったのだがーーさんごうさんのバイクが変わっているからーーさんごうさんは一目でわかったとのことだった。たしかにRSはほとんど走っていないから、すぐにわかるだろう。
そんなことなどわいわいと話しあっているとGSX1400がやってきた。そのバイクを見て誰なのかすぐにわかった。お会いしたことはないのだが、すこし前までDR650のオーナーで、毎週のように長距離ツーリングに出かけ、ブログにその模様をつづっていて、それをよく読ませていただいている、青影さんだ。一度お会いしたいと思っていたので、ここで出会えてよかった。
遠方から参加の初心者さんも到着されて、青影さんもいっしょにはしりだす。有賀峠方向にむかい本日1本目の林道にはいる。青影さんはもみじ湖に舗装路で先行された。
1本目の林道 名前は不明
林道には落ち葉が一面におちていて、路面がどうなっているのかわからない状態だった。いずれにしてもゆっくりとマイペースで走るので、集団が行ってしまった後をひとりいく。すると先で待っていてくれたのだが、急坂の途中で止まられると、キック始動の私は困るのだ。皆さんはセルで楽なのだろうが、足場が悪いところでキックするのは辛い。あっ、さんごうさんもキックだ。たがいに眼があい、心情をおなじくするのを確認しあう。ところでここの近くには熊の立派なふんがあった。誰か写真をとっていたような。
1本目の林道を走破して、もみじ湖畔にて青影さんと合流した。当日は紅葉が盛りで天気もよく、紅葉狩りの人がたくさんやってきていた。眼をうばわれる紅葉がたくさんあり、通過してしまうのがもったいないほどきれいだが、昼食をとるために分杭峠方向にむかった。
牛スジ野菜温玉味噌ラーメン(正式名はちがう)
到着したのはオーナーさんおすすめの店、『平家の里』。辛いラーメンが名物とのこと。山の中なのに混んでいて順番待ちだ。雑誌などに紹介されているので遠くから客があつまっているようだ。少し待って席についたが、辛くて火も消えるという、名物の『火消しラーメン』をたのむのか皆さん迷っている。辛さは消防署にちなんで、班長、部長、署長、参与の順に辛くなる。私は辛いのはダメなので牛スジ野菜温玉味噌ラーメン(880円、正式名は失念した)にしたが、これは人気で他にも多数の方が注文されていた。これはピリ辛だが美味しかった。さて、肝心の班長ラーメンは初心者さん、班長味噌ラーメンはタンネチキリさんが注文し、見事にスープまで飲み干して写真をとってもらっていた。他にはとんかつラーメンや牛スジローメンなどをメンバーが注文していた。
まだ早いが林道をはしってスノーベルにむかうことになる。3時ころまでに帰らないと危険ですから、とオーナーさんが言うのは、冷え込みが厳しいのである。今朝のスノーベルの気温は3℃とのこと。来た道をもどり黒河内林道にむかうと青影さんは離脱された。またどこかでお会いしましょう。
トップの画像の黒河内林道入口の河原で休憩をする。ここは夏にオーナーさんがコースを設定し、川をわたったりするレース遊びをするとのこと。それに参加すれば楽しいだろうが、川の中でコケるとたいへんなことになりそうだ。
黒河内林道
黒河内林道をフリー走行する。林道はフラットで走りやすい14.5キロだ。早い人は先にいってしまい、写真をとりながらマイペースで走行する。紅葉と落ち葉の林道をいくのが心地よい。
素晴らしい景色があると撮影をしていく。初心者さんも写真をとっていて前後してすすんでいったが、だれかバイクを倒したような…‥。
黒河内林道出口 入笠牧場
林道出口の入笠牧場で後続をまち、さらに最後の林道にむかう。金沢峠を通過して、落ち葉の降り積もった舗装路の先の、R20にくだっていった林道は板室林道だろうか。下りのヘアピンカーブがつづく林道を走りきり国道20号線にもどってきた。
スノーベルにむかうが、私は恒例のひとり一品持ち寄りの品をまだ用意していない。これは参加者が地元の名物や自分のお気に入りの品を持参し、宴会の品にくわえるという企画である。セブンイレブンで売っている最近の私のお気に入り、『こだわりの柿ピー』は持参してきたのだが、地酒を買うつもりだったので、皆さんと別れて朝の集合場所に使わせてもらった峠に釜飯『おぎのや』にむかい、真澄の山廃純米5合瓶を買った。
地酒をかかえて茅野の街をぬけていく。国道152号線から299号線とつないでいくと、景色がひらけ、八ヶ岳や霧が峰の山々が大きく見えだした。思わずバイクをとめて写真をとり、この先にすすめばスノーベルはもうすぐそこだ。正面の山をのぼったところにスノーベルはある。
スノーベルのバイク置き場 屋根がかけられている
寒くなる前にスノーベルに到着した。林道には参加しなかったいけぴさんが先着されており、その後ぞくぞくとGSX1100Eのゆーじさん、ルネッサのアロさん、DR400SMのHAROさんがやってきて、怪我で欠席の予定だったカモちんさんとチクンさんも車で登場し、賑やかなオフ会となった。
焚き火をしてできた熾きのなかにダッチオーブンを仕込む。夕食の一品である。しかし冷え込んできた。外にいるのが苦痛なほどに。そして煙が眼にしみる。
本日のディナー
18時過ぎに夕食がはじまった。ビールを飲みつつ歓談する。いっしょになったBMW R90のサイドカーのご夫婦とも盛り上がった。ビール1杯の人がいれば、2杯の人もいて、3杯、4杯もいたかしら。あれ、私か?
食後は温泉に行きたい方は温泉に、飲み続けたい私などはそのままロビーですごし、やがて地下の宴会ルームに移って二次会になる。
ひとり一品の多彩な品々
時を忘れて楽しく過ごしたが、スノーベルの宴会ルームの使用は12時まで。お休みなさい。
朝食は8時からである。美味しくいただいて、昼はそばを食べにいくそうなので、それまでどこかを走ってこようかと考えていたが、結局どこにも行かずに時間がすぎていく。
バイクをスノーベルの前にならべて記念撮影をする。
トランポでやってきたしんさんとさんごうさんはバイクをバンに積み込んだ。しんさんはDR400SZに乗り換えるので、このDR650はさんごうさんのところへお嫁入りとなる。これで北海道ですれちがっても、さんごうさんとすぐにわかるね、と言うと、フェリー代金がだいぶちがうので、これからもKDX125で行くとのこと。うむ、KDXがきたらさんごうさんだと注意することにしよう。
八ヶ岳中央農場に風景を見にいくとバルーンがあがっていた。2・3分の遊覧で2千円とのこと。私は高所恐怖症なので乗らなかったが、初心者さんといけぴさんがこのバルーンに乗った。
ふるさと体験館にある、乙事地区のそば屋『おっこと亭』で昼食をとる。ここは人気で30分以上待って席についた。6人で10人前のそばを板に盛ってもらったが、じつに美味しかった。人気のはずである。それでも食通のさる方は、欲を言えばつゆをもう一工夫かな、と呟いていた。ひとり1420円也。
昼食後に解散となった。たがいに無事故、無転倒、無検挙を合言葉に、帰宅の途についた。皆さんお世話になりました。またお会いしましょう。
みんなと別れて八ヶ岳エコーラインをいくと山なみの景色がすばらしい。この付近はどこでも風景が雄大にひろがっていて、周囲を山々がとりかこんでいるのだ。そして南の果てには富士山も見える。
楽しかった時間を反芻しつつ自宅にむかう。この後、冷えてきた。もう今年の山のツーリングは終わりかもしれない。