自転車散歩 町屋へ
飛鳥山公園
2008年の四国・九州ツーリングで、都内のサイクリストと四万十川のキャンプ場でいっしょになった。彼と自転車散歩のコースを話し合うと、荒川区の町屋が雰囲気がよいとのこと。町屋にはお世話になった方もいらっしゃるので、ブラブラと自転車散歩に行ってみることにした。
まず立ち寄ったのは飛鳥山公園である。紅葉が盛りで、落ち葉の散っている園内を行く。子供たちが遊び、アマチュア・カメラマンが季節を切りとり、大勢の人たちが散策を楽しんでいた。
王子の駅前をぬけて明治通りで尾久へ。都電と併走しながらすすむ。尾久では知人がビルを建てたと聞いていたので、こっそり見にいったりした。
隅田川
明治通りから左に折れて町屋へ。駅の近くにある町屋斎場には数年前に来たが、市街地を行くのは何年ぶりだろうか。懐かしい雰囲気の商店街を見てまわり、お世話になった方のお宅を記憶を頼りに探してみるも、わからない。隅田川まで行って引き返した。
荒川遊園
帰りは子供が小さいときに何度か遊びに来た荒川遊園に寄ってみた。ここは小さくて古い施設だが、利用料が安くてほんわか、アットホームなムードの遊園地。もちろん中には入らないが、中をながめて写真だけとって立ち去った。そろそろお腹が空いてきた。どこで何を食べようか。
草月 ハンドルにぶら下がっているのが土産
ここまで来れば中十条のまっさんのお店が近い。ランチはまっさんのお店に行くことにするが、その前に好物の和菓子を買うことにする。私は酒飲みなので甘いものはあまり食べないのだが、東十条の草月の黒松というどら焼きが大好きなのだ。普通のどら焼きではなくて、カステラのようなスポンジで餡を包んでいるのである。甘さ控え目なのもよろしく、いつものように混雑している店内にはいって、バラで五個の包みをみっつ、合計十五個注文する。バラ、にしないと箱代がかかるのである。みっつに分けたのは土産にするためだが、多すぎてしまった。ハンドルにぶらさげてまっさんのお店に行く。
まっさんランチ
まっさんのお店で今日のランチ、牛丼と蕎麦をお願いする。まっさんの料理はいつものごとく美味しい。まっさんといろいろと話しながらいただいていると、入ったばかりのお薦めの濁り酒があるとのこと。これから自転車をこいで帰らなければならないが、一杯くらいならいいかな? いただいちゃおう。するとこれが危険なほど美味。濁り酒なのにじつにスッキリしていて、酸味やえぐ味もない。私の濁り酒ナンバーワンである。重ねて飲みそうになるのをこらえて、まっさんに送られて走り出す。500メートルも走ればほろ酔いもぬけて、あとはハンドルにぶらさげた黒松に気をつかって帰宅した。