2019北海道トランポ林道ツーリング9日目

 

 道の駅から橋をわたって旭川の繁華街にあるく

 

9月7日土曜日。旭山動物園 ガタタンラーメンの新宝来軒 フェリーに乗船 

 5時20分に目がさめた。天候は雨。メモと車内の整理をして旭川の街に朝食をとりにゆくことする。橋で川と線路をわたって駅前にゆくと、ロッテリアとドトール、モスバーガーに松屋、それにセイコマがある。パンやハンバーガーは嫌だし、コンビニのイートインはつかいたくないので、松屋を利用することにした。

 7時25分に松屋に入ろうとするとドアが開かない。どうしたのかと思ったら、営業は8時からだった。24時間営業ではないのだ。びっくりしてしまったが、地方では都会の常識は通用しないのである。わかっているのにまた習慣で考えてしまっていた。ドトールも8時からでロッテリアは店を開けていたが、松屋の開店をまつことにした。

 2011年に利用したホテル・メイツを見にゆくことにする。さがしてみるとメイツはすぐにみつかった。シングル6700円、ダブル8300円と表示されているから料金は値上がりしている。近年外国人の観光客がふえたからだろう。

 雨はザンザン降りでバイクでは心が折れるような天候だ。8時をすぎたので松屋にゆく。納豆玉子朝食290円を注文した。ごはんに納豆、生玉子というシンプルなものだが、これがおいしくない。すき家や吉野家ではこんなことはないから品質が悪いのだろう。

 今日は小樽発17時のフェリーにのる予定だ。それまで札幌の北海道立近代美術館ですごすか、旭山動物園にゆくかでまよう。旭山動物園は去年2日間行っていて、2日分の入場券を買うよりも、年間パスポートのほうが安いので、これを求めてあった。つまり入場料がかからないのである。

 旭山動物園にゆくとすれば、旭川郊外にある、オーナーがライダーだという人気のカフェのタイムトンネルか、芦別のガタタンラーメンを昼食としたい。一方で札幌でゆきたい食事処はないのである。そこで旭山動物園にゆくことにした。

 昼食はタイムトンネルとガタタンのどちらにするか決めるためにネットで調べてみると、タイムトンネルは閉店してしまっている。名物の焼きカレーをたべてみたかったので残念だ。昼は芦別のガタタンラーメンとなった。

 旭川郊外にある旭山動物園にむかう。雨だと車がきれいになるし、虫が飛んでいないのがよい。トランポだと雨降りがはげしいのが嬉しかったりした。

 

旭山動物園 プールの中を泳ぐカバを見上げる

 

 昨年は地震の直後で駐車場は無料だった。しかし今年は有料の場所に誘導されて、500円かかったのは誤算だった。9時の開園をならんでまって入場するが、9月8日までの年間パスポートをチェックした係員が、これは期限切れではないですか、と言う。今日は9月7日だよ、と答えたが、しっかりしてほしいものだ。

 気温は19℃と表示されている。動物園ではお気に入りの狼とカバを中心に見学することにする。狼は園内放送に触発されて遠吠えをするのだが、タイミングよく放送が入り吠えてくれた。カバは外見に似合わず水中を走りまわる。この日もプールのなかをかけめぐっていた。他に今年も林道で会わずにすんだヒグマやシロクマ、レッサーパンダなどを見た。

 雨はあがった。気温は22℃、23℃と上昇してゆく。カッパの上衣をきていたが暑くなったのでぬいだ。11時前に車にもどり、スマホでガタタンラーメンの宝来軒を検索すると、一発で芦別の店がヒットした。距離は59キロで1時間15分でつくとのことだ。

 旭川市内は混んでいてノロノロとしかすすまない。市街地をでると車はながれだした。国道12号線から道道4号線をつかって南下する。芦別の道の駅の前をとおり、スマホ・ナビが指示した場所についたが店はない。空き地の前だ。しかし案内がでていて、そこから500メートルほど離れたところに新宝来軒はあった。

 新、とついているから宝来軒は場所をうつして再開したのだろうか。店名は宝来軒だと思い込んでいたが、後でTMを見ると新宝来軒と記されていた。店の前の駐車場はいっぱいなので、道路をはさんだむかいにある駐車スペースに車をとめた。

 

 ガタタンラーメン

 

 店内は混んでいたがレジの横のカウンター席が空いていたのでそこに腰をおろした。メニューを見てガタタンラーメン1000円を注文する。大盛りはなくて替え玉になるとのことなので、代わりに餃子500円をたのんだが、ちょっと高いよね。

 ガタタンは野菜などをガタタンと包丁で切ってつくったからその名がついたと聞いている。ラーメンのほかにチャーハンなどもある。そのガタタンラーメンは10分ほどでやってきた。野菜、エビ、豚肉、ホタテなどの入った中華餡のかかったラーメンだ。味つけはやさしい。ボリュームがあり野菜のだしがよくでている。麺がかたまっているのがご愛嬌だ。その麺をほぐしながらたべる。餃子は三色で外観は凝っているが味は平凡だった。ガタタンラーメンはたっぷりと量があり、替え玉も餃子もいらないほどだったが、やはり割高だと思う。☆5点満点平均3点で3、3点。芦別名物なのでおまけした。

 芦別から小樽のフェリー・ターミナルまでどのくらいの時間がかかるのかスマホ・ナビにたずねると、1時間55分とのこと。そんなに早くつくのかと疑うが、スマホはたまにしかまちがえないのである。現在時刻から計算すると、14時53分に到着することになる。小樽までの距離は120キロだ。スマホ・ナビを信じているが、心配性でもあるので、高速にのるといつもは90キロで走るところを100キロで巡航した。

 予定時刻の14時53分ぴったりにフェリー・ターミナルに到着した。スマホはすごい能力をもっている。15時までにつきたいと思っていたから希望どおりだった。

 乗船の用意と車内の整理をする。それが終わるといっしょに船にのるバイクを見にいった。たくさんのオートバイが集まっていたが、その中にカワサキZ650Fがいる。ザッパーだ。何十年前のモデルだろうか。ザッパーはカウリングがついていて集合巻がはいっている。ホイールはキャスト・ホイールになっているるが、これは兄弟車のZ650LТDのものだろうか。CRキャブにパワー・フィルターもついていた。フロント・ブレーキはダブル・ディスクだが、これもオリジナルではないだろう。ザッパーはひさしぶりに見たがこんなに状態のよい個体はめったにないと思う。ザッパーを見て思い出したことをブログに書いている。昔の北海道ツーリングの思い出だ。興味のある方は『日本縦断ライダーと日本一周ライダー』をどうぞ。

 

 バイクの横のマットで寝ている

 

 16時の乗船時刻よりも20分おくれてフェリーに乗り込んだ。夕日は雲が多く、また小樽・新潟便は船体が太陽にかかるので見えそうにない。風呂にはいって早々に飲みだす。ツマミはサンドイッチと非常食として浦幌のセイコマで買った魚肉ソーセージだ。

 北海道ツーリングは夢のような日々だ。毎日林道ツーリングをして、好きなものをたべ、夜はハイエースの中で酒を飲んで眠るのだ。人や車に会わない山深い森や湿原の中を走りまわり、秘湯につかって連日暗くなるまで楽しんだ。そんなツーリングも終わりである。

 フェリーのベットはバイクを積んだ車の中よりも広い。やわらかくて明るく快適だ。しかしハイエースの中でバイクの横で眠るほうがはるかに性にあっている。

 車の走行距離 217、7キロ バイクの走行距離 0キロ

 

 

 

 

 

 

 

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