仏典をよむ1 ブッダの生涯 中村元 岩波書店 2001年 1800円+税

 本書は作者が1985年にNHKラジオで26回にわたって講義した「こころをよむ/仏典」を活字化したものだそうだ。

 ラジオの講義だっただけあり、とてもわかりやすい。本書は4冊のうちの第一巻であり、ブッダの生涯から、ブッダが語ったと伝わる、原始仏教の内容について説明している。

 ブッダ自身は何も書き残さなかったそうだ。ブッダの教えはブッダが亡くなった後で、弟子達が協議してまとめたものなのである。

 インドの文化や歴史もふまえて解説していくので、とても興味深い。ラジオ放送は大評判となったそうだが、それがよくわかる、仏教とお経の入門書だ。

 

 

 

 

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