自転車散歩 蔵前へ
駒形のバンダイ本社前にて
『江戸の高利貸』という本を読み、蔵前に札差と呼ばれた高利貸が店をならべていたことを知った。彼らは元禄時代に大繁栄し、栄華をきわめたのだが、その地を見たくなりロードレーサーで出かけてみた。当日は夕方から雨の予報だったが、昼のうちなら大丈夫だろうと走り出す。巣鴨をぬけていくと今日は四の縁日の日で、いつも混んでいるのにさらに大混雑していた。
根津神社
まず立ち寄ったのは根津神社である。最近中高年に人気の散策地、谷根千(やねせん・谷中・根津・千駄木)の一画。静かな神社で紅葉が始まったところでもあり、アマチュア・カメラマンたちが秋をさがしていた。
上野をぬけて浅草、駒形とすすむ。浅草も、駒形どじょうの店も大混雑である。浅草と駒形のバンダイ本社には後で寄ることにして蔵前にいく。
浅草御蔵跡
蔵前には江戸時代の面影など残っておらず、蔵前橋通りを隅田川のほうに進むと、浅草御蔵跡、の石碑があるだけだ。御蔵は幕府の御用蔵で、年貢米がここに納められ、御家人や旗本に与えられたのである。
当日はクラシックカーの祭典、ミッレミリアの最終日だっただろうか。クラシックカーがたくさん走っていて、蔵前橋通りを隅田川とは逆の方向、秋葉原に進んでいったから、どこかにゴールして勢ぞろいをするようだった。
バンダイ本社前
駒形どじょう店のとなり、バンダイ本社の前にはウルトラマンや仮面ライダーがいたので写真をとる。なにしろウルトラマン世代、仮面ライダー少年だったので。
浅草の犬印鞄店
つづいて浅草にむかい、巣鴨どころではない大混雑の歩道を、車道から自転車で走りながらながめてすすむ。ベテラン・サイクリストには懐かしい往年のサイクリング・バックの店、犬印鞄店に寄り道する。カジュアルな感じのショルダー・バックが欲しいので見てみたが、デザインは良いが犬のマークが大きすぎると思う。昔の犬印のフロント・バックにサイド・バックはまだ所有していて、大好きなのだが、もう少しマークが小さければ買ったのに。棚の上にひとつだけフロント・バックがあったが、まだ犬印のサイクリングバックにこだわっている人もいるのだろう。
また蔵前にもどっていく。この近くに先輩の家があって、一度だけ遊びに来たことがあるのだが、もう場所もわからなくなってしまった。蔵前橋通りをクラシックカーがすすんでいったほうにいくが、もう姿は見えない。外神田につくと雨が落ちだしてしまった。慌てて走り出す。
雨はポツポツと降るだけで強くならない。巣鴨の千石自慢ラーメンが油っこいが美味いと聞いていたので、食べていこうかと思うも行列している。雨が強まるかもしれないから通過して、大勝軒でラーメンを食べて帰宅した。
帰路は途中から雨。ザーザーと降りだして最悪の状況になってしまった。しっとりと濡れて帰り、まず自転車の水気を拭き取り、注油してから風呂にしずんだ。ふーー。