花のレクイエム 辻邦生 新潮社 1996年 価格不明 

 花をモチーフにした短編小説集。

 一月山茶花、二月アネモネ、三月すみれ、四月ライラック、…‥十二月クリスマス・ローズと、十二ヶ月を花のタイトルにした十二の作品集。切ない話や辛い話、ホッとする話などでまとめられている。

 『挿花』という雑誌のために書かれたもので、タイトルをしめされた作者と版画家との、小説と挿絵のコラボレーションの体裁となっている。ごく短い物語がならぶのですぐに読めてしまう。なんだか淡い印象ーー短いから深くなるわけはないのだがーーの掌編作品集。

 

 

 

 

 

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