8月3日(木) 陸中海岸、そして帰宅

「なんだあれ?」
「あんなところで、寝ているぞ!」
 子供が3人笑いながら自転車で通りすぎて、目が覚めた。すっかり明るくなっている。時間は6時で逃げるように出発した。 

 陸中海岸を南下していく。碁石海岸の乱暴谷をみる。ここもすばらしい景観だが、昨日からずっとおなじような景色をみてきて、うつくしいのだが飽きてきた。つぎつぎと現われる観光地をみるのはやめてさきを急いだ。今日中に帰りたいと思っている。金がもうなくなりそうだった。

 仙台まで南下して国宝の瑞巌寺と松島を見てまわる。瑞巌寺は古い寺だという印象しか受けない。松島は陸中海岸をみたあとでも絶景と呼ぶにふさわしい、見ほれる景色だった。

 仙台をでると4号線をひたすら南下し、深夜に自宅に帰投した。

                                 走行距離  553.1キロ

 

 最後に

 楽しんでいただけたでしょうか。これだけ長いものを読んでいただいて有難うございます。おつきあいいただけた方にはお礼を申し上げます。

 これは非常に古く、個人的な経験をつづったものです。誤解や間違いもあるかもしれません。しかしコンビ二もライダーハウスも、ミツバチ族という言葉もなかった時代の、北海道ツーリングの雰囲気を伝えることができたら幸いです。

 出会いに感謝して 

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