8月2日(水) 田沢湖、大船渡
早朝から八幡平有料道路にはいった。空は快晴で、木々の緑がこのときの私の気分をうつして、おどるような明るさだった。道路も整備されていて白線も目にしみるほど鮮やかに発色していた。有料道路の頂上にある沼を見学してアスピーテラインを駆けくだり、田沢湖にむかった。
十和田湖は大好きな湖だ。湖畔に俗化は見られるが神秘性がのこっているから。近くにある田沢湖にもおなじものをもとめたが、期待は裏切られた。俗化しきった湖に失望してすぐに立ち去った。
46号線で盛岡をぬけて龍泉洞にいく。高名な鍾乳洞を見逃すわけにはいかないと思ったのだが、大きな鍾乳洞だったという印象しかのこっていない。
龍泉洞の駐車場にて
気温があがっていく。暑くなる。北海道をはなれたらずっと晴天だ。まえからいきたいと思っていた陸中海岸国立公園にいたる。地理の教科書にでていたリアス式海岸だ。走っていると男性的な海岸線がみえる。想像以上に荒々しくダイナミックな景観だ。看板がでていたので浄土ヶ浜にたちよった。松島を小さく凝縮したような景勝地だったと記憶する。
この日は宿泊地が見つけられずに走りつづけ、暮れきった海岸線を南下して、無人の自動販売機のまえでシュラフにもぐりこんだ。販売機のうえに屋根がかかっていて機械の明かりが心強かったから。周囲に明かりはなく、大船渡のはずれだった。
走行距離 514.5キロ