2011 DR650オーナーズ・クラブのキャンプ会 ひるがの高原 1日目

 

 

 牛首林道にて

 

 DR650オーナーズ・クラブの主催者、カモちんさんからキャンプをしませんか、と呼びかけがあった。キャンプ好きの私は即座に出席を表明。キャンプもいいが最近お会いしていない関西のメンバーの方々にもお会いしたい。場所は岐阜県のひるがの高原キャンプ場と決まった。

 7月16日土曜日。8時に八王子ICから高速にのった。ひるがの高原にむかうには、関越、上信越道まわりで富山から南下するルートと、中央道で諏訪・名古屋と走り美濃から北上するものがある。初めは富山まわりで行こうかと思ったのだが、調べてみると諏訪・美濃まわりのほうが近い。見所もあるのでこちらでいくことにした。

 当日は夏日で暑かった。高原にのぼると涼しいが下るとうだるような気温だ。とくに日差しをあびると辛いほどに暑く、汗をかきながらの走行となった。土岐JCTで東海北陸道に入り13時に美並ICで高速をおりた。料金はETC休日半額で3450円。休日1000円は終わってしまったが半額ならお得だと思う。

 美並には江戸時代にたくさんの仏像を彫った円空の展示館と研究センターがある。円空仏というと飛騨高山の千光寺が有名で、2007年にたずねているが−−2007奥飛騨ツーリングーー円空はこの地で生まれ、修行し、得度したのだそうだ。日本まん真ん中センターという公共施設にある研究センターに行くと、土曜日の午後だというのに閉まっている。職員が中にいると思われるので、ドアをノックしたが反応がない。休日にやらないでいつ人に見せるというのだろうか。見学に来る人はいないと油断しているようだ。

 

 

 鮎料理

 

 しかたがないので円空仏を展示している、円空ふるさと館にむかうが、鮎の簗場があったので昼食をとることにした。鮎料理・鮎の里・高原ヤナという店だった。受付で料理をたのんでから席にむかうのだが、メニューを見てもよくわからないから3500円のセットを注文する。すると今だけ500円割り引き中なのだそうだ。

 長良川に面した席について鮎をたのしむ。鮎の煮つけ、塩焼きに田楽、フライ、そして鮎雑炊。いろいろ食べたがやはり塩焼きがいちばん美味しい。次回は塩焼き三匹に鮎雑炊が良いかと思うが、それはまた来年にしようと思う。

 美並ふるさと館で円空仏をみる。円空仏は拝むものであって、見るものではないと書いてあり、その通りだと思うが私はやはり見てしまった。ここは小さなものが多い。内容としては千光寺のほうが充実している。ところで受付で研究センターが閉まっていたと話すと、声をかけてくれれば開くのだがと言う。かけたが反応がなかったと伝えておいた。

 

 

 円空が仏像を彫った岩屋

 

 円空は美並ふるさと館のとなりにある粥川寺で得度したのだそうだ。そして近くには円空が仏像を彫ったという洞窟や岩屋がある。岩屋は舗装林道をのぼった行き止まりの沢沿いにあり、今でも山深いこの地で修行をしたのかと驚いてしまった。円空は食事がしたくなると沢に仏像を流したそうで、それを見つけた山人が食事を運んだという。そんなエピソードが信じられないほどの山奥だった。

 

 宗祇水

 

 郡上八幡にむかう。郡上八幡は数年前に家内と来ていて、小学生が高い橋から川に飛び込むようすや見所のほとんどは訪ねている。宗祇水という湧き水だけはまだ見ていないので、市街地にはいり飲みに行ってみた。汗が流れる暑さだが、宗祇水は冷たい。そしてやわらかい水だった。

 郡上八幡は郡上踊りの季節で観光客でにぎわっていた。食事どころもたくさんある。有名な料理店のメニューを見ると、鮎尽くしは3500円となっていて、食事をした鮎の里と同額だが、鮎が一匹少ないことを確認したりした。

 郡上八幡から北上してゆく。気温は35℃、36℃と表示されている。暑い。岐阜は鮎釣りの人と川遊びの親子がたくさんいる。真っ黒に日焼けした子供を久しぶりに見て、少し前は奥多摩にもこういう子供がたくさんいたのに、最近いなくなっていたことに気がついたりした。

 白鳥で給油と食料の買出しをする。スーパーの駐車場にはKTMのモタードが止まっており、キャンプ道具が積まれている。店内でそのライダーとすれちがったが、DRの関係者ではないだろうと思い、声はかけなかった。

 

 

 ひるがの高原キャンプ場 林間のサイト 蝉時雨

 ひるがの高原キャンプ場には17時に到着した。バイク・キャンプは1泊千円なので2泊分の料金の二千円を支払い入場する。参加の皆さんはほとんど先着されていた。参加は主催者のカモちんさんとチクンさん、ハロさん、しんさん、さんごうさん、福島のオフ会でもお会いしているhirokiさん、BMW650GSの元スノーベルのオーナーさん、ディバージョンの岩チューさん、XF650の園YANさん、加糖蟻さんと奥様、ST250のボルビックさん、そしてスーパーにいたKTMのモタードがやって来たが、TAMAさんはさんごうさんのお友達だった。

 ひるがのキャンプ場は清潔で気持ちの良い野営場だ。林間のサイトで涼しくて整然と区画されている。そしてトイレにはウォシュレットが完備されていて驚いた。キャンプ場にウォシュレットがあるのを見たのは初めてのことである。

 テントを設営して食材をもって宴席につらなる。近くにいて会話を楽しませていただいたのは、hirokiさん、ハロさん、TAMAさん。バイクの話題で盛り上がる。ところで、岩チューさんと園YANさんという名前が関東人には馴染みがない。岩チューさんは要するに岩さんで、園YAN−−そのやん、とお読みするーーさんは園さんなのだ。名前にチューやヤンをつけるのが関西流で、そうなのかと新鮮な驚きがあった。そういえばカモちんさんも、ちんがつく。岩チューさんは水鉄砲持参でそれを打っていたりもした。なんでやねん。

 宴会は盛り上がりやがて散会となった。