2012年 北海道ツーリング 9日目 帰京

 

 フェリーより

 

 いつもの時間4時30分に起床した。接岸前の6時に案内放送がはじまる。バイクの順番となったので船倉におりて準備を開始した。DRのエンジンはすぐにかかった。冷えきった状態ではチョークをきかせて始動するのに問題はない。アイドリングしないのと、中止半端に冷えるとむずがってかかりが悪くなるのが、困った症状なのだ。エンジンをストールさせないようにアクセルをあおりつづけ、6時20分に下船した。

 フェリーをおりたバイクは一団となって関越道にむかうが、私はしばらく国道をゆくことにする。むろん高速代を節約するためである。新潟の国道は高速道路のようで順調にすすむ。しかしレストランがない。新潟駅から離れると営業している店がないのだ。燕三条の杭州飯店で三条ラーメンをたべたいと思っていたが、10時開店だからそんなに待っていられない。走りつづけているとすき家があった。ここで朝カレーの朝食をとったが、280円と安いが味はよろしくなかった。 

 三条、長岡、小千谷と快調にすすんでゆく。湯沢に9時30分について、三国峠をこえるのはとても時間がかかるから、ここから関越にのることにした。国境の長いトンネルをぬけると気温は24℃となり涼しくなった。空も真っ黒な雲におおわれ、今にも降りだしそうだ。どうせ雨になるなら、林道で汚れたバイクがきれいになるように土砂降りになってほしい。エンジンやサスに付着した泥を落とす手間がはぶけるから。

 駒寄PAの手前で雨が降りだした。PAに入ってカッパをつけていると雨足は弱まり、走りだすと止んでしまう。これではバイクはきれいにならないし、雨具をつけていると暑いではないか。そして群馬の先の埼玉・東京方向の空は晴れているのだった。

                                           328キロ

                               総走行距離 2980キロ

 愛息のYへ

 人は一人ひとりがかけがえのない存在です。本人だけでなく、まわりにいる肉親や友人にとっても。人が亡くなるのは悲しい。耐えがたく辛い。ですから、これを読んでくださったあなたも、お体を大事にしてご活躍ください。それはあなたのためであって、まわりの人のためでもあるのです。あなたはかけがえのない人なのですから。