2011 DR650オーナーズ・クラブのキャンプ会 ひるがの高原 2日目

 

 水無湖・牛首峠間にて

 

 2日目は林道組とオン・ロード組に分かれて行動した。私は林道組で、こちらはカモちんさん、加糖蟻さんと私がDR650。園YANさんがXF650、しんさんはKDX125、TAMEさんはKTMのモタードで参戦、加糖蟻さんの奥様はジェベル250、そしてまったく同じバイクに乗っている寅さんが朝やってきたが、今回は650ではなくてDR250だった。

 白川郷に北上し2009年にも走ったことのあるーー2009白川郷・牛首林道ツーリングーー牛首林道に入る。カモちんさん、寅さん、ラリーをやっているしんさんは速いとわかっているし、私は写真をとりながらゆっくり走るので、最後尾の加糖蟻さんご夫妻の前を行くことにした。レースをやっているというTAMAさんはモタードなのにこれまた速い。びっくりだ。

 

 牛首林道 ガレていない部分

 

 牛首林道は以前来たときはおだやかな走りやすい林道だった。しかし今回はこぶし大の石がゴロゴロしていて走りづらい。手こずりながら走行し、路面が落ち着いたところで写真をとっていると加糖蟻さんご夫妻にぬかれた。おふたりに追いつこうとしてペースアップするが姿が見えない。もしかしてもっと速いペースで走ってるの、と思っているうちに牛首峠に着き、ここで皆さん休んでいた。

 峠にはソロのセローがいて一緒に歓談するが、バイクがやってきたと思ったらDR650だ。もしかしたら参加の方か? 遅れてやってきて探しにきたのか。カモちんさんが追いかけていく。順次出発するがここからは最後尾を行くことにする。加糖蟻さんの奥さんの後ろを走ると速い。とても女性とは思えない。引き離されていくが、念のために記しておくと、皆さんモトクロス・タイヤでーーモタードは別ーーミシュラン・シラックのオンロード寄りのタイヤは私だけだ。650より250のほうが走りやすいとも言い訳しておく。

 

 大勘場

 

 ふと気づくとものすごい山の中だ。木々が密集していて谷が深い。林道はフラットの走りやすいものになっているが、たまに砕石を敷きつめたガレたところもあった。

 林道の終着点の大勘場で先行組が待っていた。後からやってきたDR650はまったくの偶然とのこと。しかしここから昼食をとるまで一緒にいくこととなった。大勘場は沢が道路上を流れている。この冷たい沢水で涼をとった。なにしろ暑い。林道走行をしていると運動量が多いから汗がふきだすので、この水に触れるのは爽快だった。

 

 

 野菜かきあげ蕎麦の大盛り

 

 利賀そばの郷、という蕎麦屋が集まったところで昼食とする。何件かある蕎麦屋に中から『ごっつお館・なかむら屋』という店舗をえらんだ。カモちんさんのおすすめである。こだわって蕎麦を打っているそうで、挽きたて、打ちたて、ゆでたて、に頑固にこだわっているそうだ。

 天ぷら蕎麦はなく、野菜かきあげ蕎麦か豆腐天ぷら蕎麦となる。豆腐天ぷら蕎麦が野菜天ぷらつきなのだが、それがわからなくて、野菜かきあげ蕎麦の大盛り1300円をチョイスした。TAMAさんの注文した豆腐天ぷら蕎麦を見て、こっちのほうが良かったと思ったが、かきあげもサックリとしていて美味しかった。とくに良かったのはつゆで、香りのよいものであった。

 このお店には秋篠宮殿下ご一家も来られていて、写真が飾ってあった。蕎麦は美味しかったが蕎麦湯が少なかったのがよろしくない。私が飲んだらそれだけで終わってしまったから、なんだか皆さんに悪いことをしたような。

 食事を終えると行列ができていた。ここは車でしか来られない不便なところなのに、この人気はすごいと思う。ここで偶然出会ったDR650と別れる。彼は来た方向へもどってゆき、我々は別のルートで水無湖にむかう。彼を見送るが暑い。日向にいると辛いほどだ。早く走り出さないと。

 

 水無湖にむかう林道

 

 この辺りは富山県だ。岐阜と富山の県境なのだ。新栃尾トンネルで県道229号線に入り、スキー場とキャンプ場の前をとおって林道にはいってゆく。水無湖につづく林道は出だしはフラットな高速ダートだ。先行組はガンガンと飛ばしてゆく。やがて林道はのぼりとなり、路面に変化が出てくる。写真をとりつつ行くと二股になっている峠で皆さん待っていてくれた。

 ここから左のコースをとって県道34号線に下るが、この道が急坂のガレガレだ。モタードの後ろを走ったが、モタードは右に左にタイヤが滑っていて、見ていてこちらが冷や冷やするほどだ。スピードを落としてアクセルを開けるとタイヤが空転したりもしていた。

 下りきると丁字にでて、左にいくと2009年の牛首林道ツーリングで通行止めとなっていた地点にでる。右は水無湖に続くが、ここは舗装されているが沢が何本も道路上を横切って流れている。不用意に流れの中でアクセルを開けたりバイクを傾けたりすると、タイヤが滑ってヒヤッとするが、焼けたエンジンが水で冷えて、バイクも生きかえったような感触が伝わってきた。だいぶ熱ダレしていたのである。

 湖からダートとなりガレている。のぼってゆくと牛首峠にでて、峠を越えて下ってゆくと白川郷にもどった。これで林道周遊が完結したのである。白川郷の道の駅でやすむ。水分補給をして土産を買ったりした。

 キャンプ場にもどると蝉時雨がすごい。ヒグラシのような声だがハルゼミの一種だろう。しばし休んで寅さんと温泉に入りにゆく。白鳥方向にゆくと湯の平温泉があり500円の入浴料である。露天風呂に寅さんとならんでつかっていろいろと話をした。

 オン・ロード組は飛騨高山にグルメツアーに行ったそうだ。そのままさんごうさん、オーナーさん、岩チューさんが帰宅され、アロさんが今日から参加された。

 白鳥で買物をしてキャンプ場にもどる。宴会の第二夜のはじまりである。hirokiさんは急に帰ってしまったようだ。今夜も飲めると思っていたから残念だ。そのhirokiさんの席にいたのは初参加のトキオさんだ。トキオさんはとてもきれいなDR650のモタード仕様に乗っていて、ホルモンをたっぷりとご馳走してくれた。ホルモンはいろいろな部位が入っていてとても美味しかった。

 

 加糖蟻さんの鶏ちゃんとうどん

 

 ボルビックさんにカレーをいただいたり、チクンさんは豚汁、加糖蟻さんには白川郷の堅い豆腐とこの土地に名物の鶏ちゃんーーけいちゃん、鶏肉炒めーーとうどんをいただいた。私はいつもの刺身やフルーツなど。

 トキオさんと楽しく歓談していると、トキオさんの足元を何かの虫が歩いている。カナブンかと思ったら蝉の幼虫だ。羽化するために土の中から出てきたのである。まだ夜の始まりの時間で、蝉は朝方に羽化するものと思っていたからびっくりしたが、私は蝉の幼虫を見たのは初めてだ。いままで抜け殻しか眼にしたことはなかったから感激してしまった。幼虫はこのあともう一匹現れて、やはり見たことがなかったというしんさんと写真をとりまくったりした。ホタルも一匹だけやってきてとても印象深い夜となった。