8月19日(火) 高速道をひたすら西進

 

 関係各位のご好意とご協力により15時40分に職場をはなれた。休みは明日からだが今夜のうちに出発して行けるところまですすみ、距離をかせぐ算段である。休暇はかぎられているのに欲張って計画をたてたので、きょう出なければ旅は成立しないのだ。
 
 じつは15時にも社を離れる予定だったのだが、うるさい取引先につかまって遅くなってしまった。無茶な要求を強引にしてくるので手を焼いた。丁重に断ったがコイツは後日かならず切ってやろうと腹に決め、11月に突き放してやった。仕事も遊びも節度とハートがなければ長いつきあいはできないのである。

 16時30分に帰宅してまず愛犬の散歩にいく。犬は意外だったようでたいへんな喜びようである。しかし、これからお前は留守番なんだよ、と話しかけてもわかるはずもなく、はしゃいで歩く姿は不憫であった。
 
 子供は今朝たっている。セレナに荷を積みこんでシャワーまであびれば完璧だが時間が惜しいのでやめ、出発したのはいつもならまだ仕事をしている17時30分だった。

 コンビニによって夕食を買う。食事の時間を節約するために走りながら済ませるつもりだ。炊飯器に残っていたものでおにぎりをひとつ持参していたので、ふたつ買い足した。家内は幕の内弁当をえらび、お茶などで920円だった。

 東名高速をめざすが道路は混んでいた。とくに環八がひどい。東名にはいったのは19時だったが、高速にのってしまえば空いていて順調に距離をのばしていく。20時に御殿場にいたる。東名はしばらく乗っていなかったのだか、いつの間にか右ルート、左ルートとわかれていておどろいた。それにしても道路をつくりすぎだ。渋滞のピークにあわせて政治家や役人、道路公団に建設会社はつくりたがっているのだろうが、経済合理性を考えてもらいたい。税金で建設して、維持していくのだから。

 ガラガラに空いている東名をいく。御殿場ファミリーランドやアウトレット店が見えてくると、浮ついた気分になってきた。20時19分、いつもなら会社から帰る電車に乗る時刻だ。同僚たちはいまごろ満員電車に詰め込まれているだろうが、こちらは沼津だった。

 21時に富士ICを通過する。静岡県までいくのはたいへんだと考えていたのだか簡単についた。つぎの目標を150キロさきの名古屋として、日本坂トンネル手前のPAで休憩した。ここで義母より電話がはいる。明日出発すると思っていたようで、現在静岡県を走行中と話すとおどろいていた。

 家内と運転を交替した。助手席にうつるがハンドルをにぎらないと非常に楽だ。カレー店『ココ壱番屋』の看板がたくさんでている名古屋を通過する。そういえば『ココ壱番屋』は名古屋本社で女社長だと思い至った。

 岐阜県にはいり22時30分に養老SAについた。ここまで来ると関西弁がおおくなる。観察するとまわりは関西人ばかりだ。SAを見て歩くときしめんが目についた。だしが関西風で透きとおっている。美味そうなので腹も減っていないのにひとつ注文した。440円である。家内とふたりで味見をしたが美味かった。高速のSAではトップクラスではなかろうか。440円は高いが味がよいので赦してやった。

 養老SAでは給油もした。12.19K/Lと高燃費である。ミニバンでこのくらい走れば大満足だ。ここから私がハンドルをにぎる。23時すぎに滋賀県にはいった。京都まで150キロとでている。行けるかもしれないと思ってすすんでいくが、24時をすぎると体力、気力ともにメルトダウン。つぎのSAかPAで泊まることにしたが、あらわれたPAは『菩提寺PA』である。菩提寺で眠る? 響きがわるいので通過して、先の草津PAまでいった。
 
 PAにたどりついてビールを開け、さらに焼酎の水割りを一杯やって横になったのは1時30分である。エンジン・ルームの熱気が車内にこもって暑い。長い一日だった。

                                 走行距離 517.5キロ

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