2003年 広島・山口の旅 

 


宮島

  

  プロローグ  おいでませ、山口へ

 夏が近づいて今年のPキャン旅行はどこにでかけようかと相談した。家内は宮島に行きたいと即答する。行ったことがないから、と。どうやらまえから考えて決めていたようだ。
 
 私は高校の修学旅行で宮島、広島、秋芳洞、萩とまわっていたが、新幹線とバスで学校に連れていってもらった旅の印象は薄い。楽しかった記憶はのこっているが細部は忘れてしまった。ならば数十年ぶりに訪ねてもよかろうと『安芸の宮島』にでかけることにした。あわせて尾道、広島、岩国、下関、萩、津和野と広島、山口、島根を周遊することにする。

 山口を中心に旅をすることになるが、数十年前の山口県の観光コピー『おいでませ、山口へ』を思い出す。おりしも今年のNHKの大河ドラマは『宮本武蔵』である。武蔵と小次郎が決闘した巌流島は下関沖にあるのだ。ぜひともこの眼で見てみたい。

 さっそくガイドブックを買いに書店に走った。しかし山口県のガイドブックは少ない。岡山、山陽、瀬戸内、松江、出雲、米子あたりはたくさんあるが山口は種類が限られる。人気のないエリアなのだろう。少ないなかからガイドを選び計画を練った。

 子供は毎年恒例の行事で8月19日から8月23日まで外出する。この期間を利用することにしたが行事の関係者に、ローホーさんたら、また子供をあずけて旅行にいっちゃうんだから、と言われてしまい恐縮することしきり。そのとおりなのでひたすら腰を低くする。愛犬の世話は義理の父母にたのんで旅の段取りはついたのだった。

       8月19日  滋賀県草津PA    高速道をひたすら西へ
       8月20日  橋は錦帯        尾道・広島・夜の錦帯橋
       8月21日  関門海峡        宮島・下関・壇ノ浦・カモンワーフ・海峡ゆめタワー・響灘
       8月22日  金子みすゞの町へ   角島・金子みすゞ記念館・萩
       8月23日  津和野          津和野・帰宅 

 

  

  

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